先日、子宮筋腫を切らずに治す会のことを書きました。
が、これに関して、今なお解せないことがあります。 手術そのものが解せないわけではなくて、この手術は健康保険が適用できないのです。 子宮動脈塞栓術という術は、私をはじめ多くの子宮筋腫に悩む女性を救ってきました。 「悩む」という表現をしましたが、子宮ガンで死ぬ人はいますが、子宮筋腫が原因で死ぬ人はいません。でも、ひどい人は、真っ当な日常生活が営めなくなる人も多数います。 なのに・・・塞栓術を受けるのに保険が適用できないなんておかしいじゃないですか! その辺の理由とは・・・ この手術に保険が適用されると、全摘手術をしてきたドクターたちがその仕事を奪われるからというものなのです!で、そういう先生たちが保険協会に圧力をかけて、まだまだ実績とか副作用のデータが足りないという理由で保険適用を回避してきているというものなのだそうです。 私が最初にかかっていた先生は、最後の最後に塞栓術という手段を教えてくれ、具志堅先生を紹介してくれたのですが、具志堅先生に紹介状を見せると、 曰く、「紹介してくれるなんていい先生ですねぇ・・・」と。 通常は、塞栓術のことも患者には言わないし、塞栓術のできる先生を紹介するなんてもっての外だというのです。 というわけで、この手術の費用は具志堅先生の病院では30万円かかるのです。 でも、この金額はおそらく、日本全国では最も安価な金額であろうということです。50~70万くらいが相場なのだそうです。 具志堅先生の患者さんで、最も遠方からの方だと、秋田県からわざわざ沖縄までこの手術を受けにいらした患者さんがいらっしゃいます。 というわけで、具志堅先生は「地道に啓蒙活動を」という言い方をされておられますが、いろいろと塞栓術を世間に知ってもらうための活動をやっておられます。 なかなか医学会もしがらみやら、政治やら、お金やらが絡んできて患者側の都合や身体を無視した治療なんかがけっこうおこなわれているようですねぇ・・・ そういえば、私もそれなりの年齢になってきたので、成人病なんかも気になり始め、ふと本屋で見つけた「成人病の真実」(近藤誠著)という本を買ったことがあります。 この本を読んでいると、医学会の裏事情の怖さに驚きます。つまり、医者も製薬会社も患者を増やしたいという事情から成人病の範囲を拡大しているというものです。 皆さん、気をつけましょうね! 近藤誠ドクターの略歴を以下に:(楽天ブックスからの引用です。) 73年慶応義塾大学医学部卒業、同年同大学医学部放射線科入局。83年より同大学医学部放射線科講師。がんの放射線治療を専門とし、乳房温存療法のパイオニアとして知られる。患者本位の治療を実現するために、医療の情報公開を積極的にすすめる。「患者の権利法をつくる会」および「医療事故調査会」世話人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
by powermom
| 2008-02-22 19:35
| 店主のプライベート・トーク
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