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Rock Bar ・黒

「Rock Bar 黒」は うちの店から歩いて60歩ほど。まだオープンして半年たらず。
Goro's Bar に引き続きオープンした。
どちらも前身がなんという店だったのか私には思い出せませんが、いずれもいかにも年金通りといった風情の店だったはずです。
年金通りも世代交代していってるわけです。
Rock Bar ・黒_f0156338_180439.jpg

ここは、看板やポスターから見るにコアなロックがかかっていそうなのでちょっと敬遠してた。
とっつきにくそうな、ロックな格好の若者が頭振り乱して今時のしゃべり方してバーテンダーやってるのかなぁと思ってたので、入るつもりもなかった。
でもきっかけは、うちのお客様から話を聞いてから。

このお客様は常連さんの一人で、この界隈の飲み屋という飲み屋を片っ端から知ってる。若者向け、中年向け、同性愛者向け(実はこの界隈ゲイバーがけっこうあるのです)、どんな店でも、どんな場所でもためらいなく一人で入る中年男性。優良企業のサラリーマンを50歳くらいで依願退職して、現在司法書士を目指して猛勉強中。この人も不思議な人で、桜坂界隈の飲み屋に何度かご一緒させてもらったが、どこに行ってもみんなが彼のことを知っている。酒のこともとても詳しい、という人物。この人とハードロックは私の中では到底結びつかないではあるのだが、新しい店は全部チェックするのが彼の趣味なのかもしれない。「Rock Bar 黒」も、もうチェック済みであった。
で、彼曰く、とってもナイスな普通のおとなしそうな兄ちゃんがやっててねぇ、入りにくい店じゃないよ、そんなにうるさい店でもないしね、と。

というわけで、ある晩店をひけてからふらりと一人で行ってみた。

ほんとに、カウンターの中の兄さんはおとなしそうな若者。ロックというよりも、小田和正とか聞いてそうな雰囲気すら(ごめんね、松浦君)。実はこのやさしそうな外見が彼自身はコンプレックスなんだそう。
DVDが流れている。Jimi Hendrix の知人、肉親が彼のことを語るといったもの。
つかめた!話のきっかけ。
こんなところからなんだかんだと音楽の話しをしてると、外見とは違う彼の音楽嗜好が見えてきた。
何か胸の中には熱いものを秘めている青年なのかもしれない・・・
Rock Bar ・黒_f0156338_1813784.jpg私は、ロックはあまり聴かないけど、若い頃の記憶をたどりながら、Red Hot Chili Peppersとか、Fishboneとか、Living Colorとかはすきだったよ、なんて話をしたら、私の好みを分析してくれて、いろいろコメントしてくれた。
で、ついでに好みそうな音を流して、なんて頼んでみるとブルース調のシブイ音楽流してくれたりもあり。

左の写真、下のポスターは私のお気に入り。上手い絵です。Pushead(パスヘッド)という、ロックとスケボー界では有名な人の作品で、限定印刷だそうです。普通は額に入れて飾るくらいの価値があるそう。でも絶対、そのうち今よりすごい絵描きになるはずと私は確信してます。でも、松浦君はサッと、グシャッっと、押しピンの跡も露に貼ってある。

メニューの話にしましょう。
私は甘いカクテルが好きではない。飲んであまり好まないかもしれないカクテルを高いお金を出して頼む勇気はない。つまり、知らない店ではまず知ってる銘柄の酒をストレートで飲む。
で、バーテンダーさんとお知り合いになってから、自分の好みのカクテルを作ってもらうようにしている。さもないと好みではないカクテルを我慢して飲む羽目になりますからね。
同じ名前のカクテルでも作る人によって全然味がちがってきますしね。

で、ここ Rock Bar 黒 での現在のお気に入りは、シャンギロンゴ。
テキーラとオレンジジュースを混ぜただけのカクテルだけど、「黒」 では私の好きな銘柄のテキーラを使ってくれるので美味い。クエルボのゴールド。見た目としては無色のテキーラを使う方がきれいなのかもしれないが、ゴールドは樽香が芳しく、オレンジと良く合っていてとても美味い。
これで500円也。何杯でもスイスイと入ってしまうので、あまりコストパフォーマンスはよろしくないけど、ま、チャージも取られないし、1杯500円ですからね。
ここのところ、Jazzをメインに聴いてたので、たまには趣向を変えてロックもいいかな、なんて、気分が若返り始めた私であります。
松浦君、また、私が好きそうなロックを探しといて下さいね。
by powermom | 2008-01-16 19:26 | ご近所と友達の輪
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